昔の鉛筆デッサンです。ひょっこり出てきたので、出してみました。「DOG」と同じ頃の絵です。
こちらは色加工してません。汚れとってサインを消しました。
高校時代頃から私は、こういうアカデミックなイギリス線描画の様なモノクロ絵を好みのひとつとしてよく描いていました。丁度英語の教科書に題材として紹介されてた「不思議の国のアリス」の挿絵画家ジョン・テニエルに強く影響を受けていたからです。本当はペンで描きたかったのだけど、鉛筆か色鉛筆ばかりでした。何故ってインクが乾くのを待っていられないからです。「ここにこの線と色を置きたい」と思ったら、その瞬間に置かないと気がすまない。しばらくして後から続きを描くと、その「波」のような物がプツリと途絶えて、全然違うテンションになってたりして、続きの線が出てこないのです。今ではもう少し下描を練る事が多いので、そういうことはあまりないんですが、あまり間が空くとどうも続きが描きにくい事が多いです。ノリで描くタイプかもしれません。
今の絵の好みは少し方向が変わって、もう少しシンプルでシャープな線を好むようになりました。でも以前夢中になってた絵に飽きたのかいうとそれは違って、私は何にしても一度好きになった物はずっと好きなままです。変わるんじゃなく、地層の様に重なっていく感じ。自分の絵も昔の奴はつたないし、画風も今の趣向性とは違うけど、やはり好みの範疇であるのには変わりないです。
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