夫婦道中
夫婦道中
 
元絵作家:写楽
 
モデル
四世 松本幸四郎(まつもと・こうしろう)
中山富三郎(なかやま・とみさぶろう)
 
役名
松本・・・新口村の孫右衛門(にのくちむらのまごえもん)
中山・・・梅川(うめかわ)
 
演目
「四方錦故郷旅路」(よものにしきこきょうのたびじ)
 
上演:寛政六年八月
 
孫右衛門の草履を直す梅川の図。
 
 
 
この図を見たらどーーしても不二子が五右ェ門の世話焼きしてる様にしか見えなかった。
 
「あらあら大変。もう、五右ェ門たら大丈夫なの?いいから貸して」
 
そんな不二子の意外な甲斐甲斐しさとちらりと見えるうなじに「ポッ」としたりするゴエたん。
 
個人的には、私は女とみれば赤くなるゴエが好きじゃないです。
大人の男なんだから、もう少し堂々としていて欲しいのです。
でも不二子にぽっとなるゴエは好きです。
 
(調子いい奴)
 
普段は何気ない付き合いの人の意外な面を見てはっとしたり、
その行為に思わず惚れる事なら、おおいに「有り」だと思います。
 
新ゴエだけど「ェ」でなく「ヱ」にしてるのはこの方が昔っぽいイメージ出せるかなと思ったからです。
不二子ちゃんを新で描こうとすると、私の場合、原作調の絵になってしまうので
旧ルの和服不二子にしてみました。ゴエの着物は高麗屋格子。
 
 
●実際のストーリー
梅川の恋仲の忠兵衛(孫右衛門の息子)が、金に困って封印切の大罪を犯し、梅川と心中を決意。
最後の暇乞いに孫右衛門を訪れるという筋書きだそうです。
 
 
 
2005 7・2
 
 

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