PLAY GIRL
PLAY GIRL
 
パイロットフィルムのトレス、一部模写。
 
このシーンもほんの僅かの時間しか映らないのですが、
初めて見た時から密度の高い印象を受けていました。
 
描いてみて納得。驚いた。この字、ちゃんと読める!
これを動かすなんて、なんと贅沢な。
 
更にサングラスを通して見える文字。
グラスの厚みを通してしっかり大きく、ゆがんで見える。
80年代に「アラレちゃん」が登場した時
 
「眼鏡の厚みを通して向こう側を屈曲させてる」
 
と評論家を唸らせたのを思い出しました。
それより10年も前に「ルパン」は既にそれをやってたんですね。
 
 
この画面構成には特に洋画の匂いを強く感じます。
小物のチョイスの仕方とか、置き方とか、背景とか。
 
酒・ネオン・煙草、そういったものも大人を感じさせますが
必ずしもそういったものでなくても充分「大人」を感じさせることは出来る。そう思えた絵でした。
 
そして小物というのは、出す事を「パターン化」にしてしまうと
その内包するエッセンスもニュアンスも消えてしまうのかもしれません。
 
2006/1/26
 
 
 

PREV. INDEX NEXT

Last updated: 2010/8/8