ファーストシリーズのOPを模写・一部トレスアレンジ。
旧シリーズの感想部屋の扉絵を描くにあたって、
超有名なこのシーンが一番象徴的だ、と思い何気なく選んで愕然としました。
自分には、旧初期のクールな顔が描けない。
どうしても可愛らしく、整った面立ちになってしまう。
いや、元々この子は可愛い顔してるんだけどさ
(この親バカモン!)
そりゃ手元の資料といえばモノクロの下書きとか一部分のアップとかで、
オリジナルがよく判らなかったというのもあるけど、要はビデオを見直すのが面倒だった訳で。
今回は特に旧初期の、研ぎ澄まされた殺気と青臭さ溢れる、殺し屋の顔が描きたかったのです。
かといって極悪人では困る。あくまで、洒落たエピキュリアンの表情で。
とりあえず、自分が描くと旧後半になってしまうので、
意識して目を吊り上げさせたり、顎を大きくしたり。
この初期のもうひとつの特徴としては、作画にまだキャラの線に慣れていない、
ちょっといびつなアン・バランス感があること。
「ヘタウマ」というのだろうか。真似できそうで、出来ない。
どうしてもお行儀よく整ってしまい「ノストラダムス」あたりの顔になってしまう。
例えば、この異様に大きな目玉。
昔のアニメにありがちで、でも少女漫画みたいにならずに描かなくては。
どうしても上手くいかず、何度も描き直してたら、
バックの銃弾がレーザー光線みたいにどんどん太くなり、
やはりこれはいかんと、ビデオを見て描く事に。すると・・・。
おや、ビデオの裏に、ちゃんと色つき全身像のカットがあるではないか。
新年早々めでてえや(己の頭が)
と、いうわけで一から描き直しました。
しかし、とうとうルパンの顔は、可愛子ちゃんの域を出なかった。
自分には初期のクール顔の再現は無理だと悟る。
とりあえず、レーザー光線が銃弾になったので良しとする。
レーザーじゃ「8世」になってしまいますもんね。
そういや探偵だけど「8世」で、このシーン描いたものってあるんだろうか。
この顔デザには自己流入ってますが、苦労しただけにかえって愛着が湧きました。
2006/1/1
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