石川大介 2006/8/5 (Sat.) 05:02:07
コルトさん今日は!。
自分で他人を促しておきながら、自分で描いちゃいました…「マモー編」(苦笑)。でも本当の事を言うと、自分でも一度、じっくりと「マモー編」のルパン&不二子を描いてみたかったのです。発砲酒さんのお描きになったパイロット版もそうですが、この「マモー編」のルパンと不二子の2ショットも、ネット上のお絵描きでは、かなりレアなのでは…?。
コルトさんも仰っていますが、「マモー編」は、本編の写真がたくさん掲載された書籍が少ないので、例によって!?私なりのイメージで描かせて頂きました。やはり何度も観ている作品なので、自分の印象で描いた方が、何かを見て描くよりもそれっぽい雰囲気が出るのではないかと…。ルパンの場合は、かなり面長で、目は大きいが瞳は小さくハイライトがない。そして、眉毛は直線で急角度に吊り上っており、口を開いた時は、前歯だけが描かれていて、ちょっと出っ歯っぽい…といったところです。不二子の場合は、かなり顔にバラツキが感じられるのですが、私が感じる全体的な印象としては、つり上がった眉毛にちょっと垂れ目、ツンとした高い鼻におちょぼ口、そして結構鼻の下が長い…といったところです。でも、とても美人で、全作品通して、「小悪魔」という形容が一番似合うのは、この「マモー編」不二子じゃないでしょうか。
絵のイメージとしては、不二子が賢者の石を手にして、「これで永遠の若さ、永遠の命が手に入るわ…」と、ちょっと恍惚の表情…、一方ルパンの方は、ちゃっかり不二子に盗聴器入りの偽の賢者の石を渡したりなんかして、「不二子のやつ、また何か面白いことに首を突っ込みやがったぞ…」と、これから始まろうとする危険なゲームの幕開けに、胸の高鳴りを押さえきれない…といったところです。
不二子の衣装ですが、私の大好きなライダースーツにしようかなとも思ったのですが、「マモー編」でもう一つ印象に残っている不二子のファッションが、後半に着ていたセパレーツのパンツルックだったので、それにしました。本編では色はショッキングピンクみたいな感じでしたが、全体的に絵に重さを持たせたかったので、パンフレットに掲載されていたイラスト(ベンツの周りにキャラクターがいるやつ)の不二子のように、黒っぽくしました。そして、不二子にはカゲをつけようかなとも思ったのですが、どうも苦手で…実際ちょっとやってみたのですが、どうもしっくりしないのでヤメました。でも、原作と違ってアニメの方のルパン達には、カゲをつけない方がそれらしい雰囲気が出ると思うのですが…(ちょっと言い訳っぽい?)。
ただ、「マモー編」でイメージするのは、子供向けではない、大人の鑑賞にも堪えうるような、いかにも映画作品らしいキャラクターデザインなので、絵の雰囲気も、映画館のスクリーンに映し出されているような感じにしたかったのですが、どうでしょう…成功してるかな?(苦笑)。
続きますねぇ!
コルト 2006/8/6 (Sun.) 07:12:32
この「思惑シリーズ」はオリジナルの資料がないと難しい、しかも偶発的な物なのでいつ途切れてもおかしくない、というネックがあるんですが、繋がりますねえ!ルパンイベントの映画館上映を思い出しましたよ。私、この絵で初めて「マモールパンのキャラデザってカッコいい」と本気で思いましたわ。昔の趣向性と変わってきて、近年次第にマモーデザイン好きになってたんですが、このルパンオリジナルよりいいかも!これを観ないで描いたなんて、おそるべし。石川さんの絵だと私は「ほのぼのしたカリ城で描かれるかな」と思ってたので新鮮。(もっとも、カリ城でこのムードを出すのは難しい・・・更にバビロンやノストラは至難の業。デドアラは資料が少なく・・・と非常にハードなハードルだらけ;)
私もマモーデザの不二子ちゃんは昔から好きでした。服もピンクよりここは黒の方が素敵ですね。おっぱいもオリジナルより更に大きいような気がします(笑)
>影
私は浮世絵やアールデコ大好き人間のせいか、フラットだからこその美しさも好きなんですよ。線と面の面白さが引き立つし、トーンでつける影も一番映えますね。油絵や銅版画の立体感も、シンプルなシャープ感も私は両方好きです。メールのコメント、のんびりお待ちしてます^^
当時、公開日を指折り数えて待ってました…
石川大介 2006/8/7 (Mon.) 22:15:43
コルトさん、コメントありがとうございました!。
ルパンマガジンの吉川惣司さんのインタビューで、氏は、「最初マモーはゾンビみたいな色で…」と仰っていたので、「吉川さんがイメージしていた人肌色に近い(オリジナル?)マモーって、どんな感じなんだろう?」と思い、最初、そんなマモーも描いて、ルパン、不二子との三つ巴で思惑がぶつかりあっているような絵も考えたのですが、やはり今回は「思惑…」シリーズで繋げたいと思い、ルパンと不二子の二人だけにしました。
「このルパンオリジナルよりいいかも!」という、この上ない誉め言葉を頂き、本当に身に余る光栄です!。まぁ、正確に言いますと、全く何も見ないで描いているという事は無く、髪の描き方の感じや、服のデザインなんかは参考程度に資料を見ています。顔に関しては、この絵に限らず、どれもそうですが、その作品のキャラクターデザインに対する自分の印象で描いています。各作品のデザイン的特徴というのは、人によって多少感じ方が違うかもしれませんが、だいたいは自分も含めて、皆さん共通した印象を持っていると思いますし、一枚のイラストと違ってアニメの場合、絶えずキャラクターは動き、色々なしぐさ、表情をするので、その作品全体を通しての印象で描いた方が、それらしい雰囲気が出ると思うからです。ですから私の場合、この絵にしても、実際は本編のルパンや不二子にあまり似ていないかもしれませんが、この絵を観て下さった方々が、「これは『マモー編』のルパンと不二子だ」と認識して頂ければ、それで十分なのです。まぁ、不二子の胸が本編よりも更に大きいのは仕方ないですね、私の悲しい性(サガ)ですから(苦笑)。
私は今でもたまにTVから録画したこの作品を観る事がありますが、不二子好きの私にとっては本当に嬉しい作品で、ヌードは勿論、TVファーストのエンディングを彷彿させるような、夕陽をバックに不二子がバイクに乗って走るシーン、パイロット版を彷彿させるような不二子の拷問シーン、そして、冷静に観ていると、不二子の衣装替えがかなり多い…観ているだけでも楽しく、本当に映画ならではの「サービス満点!」って感じがします。もちろん外見的な事だけでなく、キャラクターとしても本当に活き活きとしていて、「私の為に地球は回っているの…」的な雰囲気がいいですね。「カリ城」以降、「不二子は脇役」というイメージが何となくありますが、それでも「カリ城」の不二子も、存在感はすごく感じます。宮崎さんの作品は、各キャラクターの存在感が物凄くて…!。テレスペの不二子に関しては、デザイン的にも、存在感も…トホホ…な状況が延々と続いていますが、テレスペが放映され続ける限り、いつかはまた「マモー編」のような魅力溢れる不二子ちゃんに出逢えることに、微かな希望を抱いております(私が死ぬまでには…ネ)。
「マモー編」も「カリ城」まではいかないとしても、昔からかなり再放送されてきた作品で、それは単に最初、全盛期の作品という事だからではなく、やはり、「ルパン三世」という枠を取り払っても、「娯楽映画」として秀でているからなのでしょうね。再三言っている事ですが、椛島さんのデザインが素晴らしいですし、先の吉川さんのインタビューを読めば、「マモー」というキャラクターに対する拘りや、思い入れがとてもよくわかります。また、このマモー、一度見たら忘れられないような、この何とも奇妙で独特な容姿は、公開まで徹底的に秘密にされていて、予告編、パンフレット、チラシ、アニメージュなんかでも、後姿やシルエットだけで、その素顔は見せないという徹底ぶり!。そういうところにもすごい拘りが感じられますね。確かに私も公開当時、映画館で観た、ハーブを弾いていたマモーが振り向いて、その素顔が明らかになった瞬間、ドキッ!とした記憶があります。ルパンに限らず、どんな作品でもそうですが、結局、監督(作り手側)が、敵役の構築に関して、どれだけ隅々まで拘り、思いを入れていくかで、作品の面白さが決定づけられると思ったりします。いくら「ルパン人気」、「アニメブーム」の勢いに乗って、この「マモー編」が興行的にまずまず成功したとはいえ、やはり椛島さんのこのデザイン、そして吉川さんが描いた「ルパンの世界」がなかったら、次回作…つまり「カリオストロの城」もこの世に存在しなかったかもしれません…。
随分ウダウダと長文になっちゃってスイマセン(汗)。こんな事ならBBSに書いた方がよかったかもしれませんね(苦笑)。
「マモー」の不二子は美人ですよねv
コルト 2006/8/11 (Fri.) 00:08:24
「カリ城」の不二子、私好きなんですよ。知的で上品なドレス、クールで勇ましい迷彩服、可愛く元気なレポーターと3つも違う顔見せてくれるし、傷ついたルパンを片腕で抱えて助け出すとこなんて痺れました。なのに色気がないと見られがちなのは、素朴なキャラデザの問題でしょうか(苦笑)
「マモー」冒頭のバイクで不二子が駆けて行くシーンは綺麗ですよね。というより、不二子が綺麗にみえるシーンを掻き集めたような作品だと思います。吉川さんも宮崎さんも、大隅さんもですが、物づくりをする人は、その方の拘りが強く出ていた方が作品が骨太になって面白いです。石川さんの不二子の胸にも、それ感じますよ^^
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