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熊子さんのサイトでリクエストを募集されてたので、
「カリ城を、もしモンキーさんが描くなら、どんな風になるか見てみたい」
と「原作調・カリ城」を便乗してお願いしてみることにしました。
当時「大手町大学モンキー・パンチ展」に行った後の余韻が色濃く残っていたからです。
あの、宮崎色バリバリの絵柄と美少女像が、どうなるか(^.^)
と楽しみにしていたところ、旧ル初期のクールな笑顔で、臆面も無く平気で姫を抱き寄せるルパンさんの登場です。
「カリ城は面白いが、ルパンじゃない!」
という一部の方も「これならルパン」と思ってくれるのでは。
私は個人的に、カリ城はルパンらしくないとは思ってないです。逆に、非常に深く原作ルパンの性格を読みこんでる、ルパンらしいルパンだと思ってる。既に「カリ城」以前に原作新冒険では、「ルパン勧進帳」というルパンが紳士的で、恩返しの為に姫を助け出す、もろにカリ城っぽい話があったからです。
その「ルパン勧進帳」では作中、銭形にも
「女とみればアレしか考えねェ、あのルパンが?」
といぶかしがられてるので、そこからも
「ああ、そういうルパンにも、こうした一面もあるんだな」
と判るようになっており、だから私は「カリ城」が出た時にも、ルパンのキャラ設定にとても納得し、宮崎さんは「ルパン勧進帳」のルパンの性格を参照したのかもしれない、と当時思ってたほどでした。
ただ、カリ城は絵や登場人物の演出などが原作に比べるとやさしすぎて、原作と殆ど同じことしてるのに違う演出にみえちゃってたりする。
あと、どうしても美少女が絡むと宮崎さんの思い入れが強すぎて、彼女に絡む他のキャラが、宮崎さんの理想の美少女を描くのに都合のいい演出にされちゃってる、とは感じます。
個人的には、クラリスが「おじさま」なんてルパンを中年扱いせず
最後まで「ドロボーさん」で通せば、良い具合にクラリスに天然ボケの親しみやすさが加味され、すごく好きな作品になれたのになあと、惜しい気持ち。今の私の気持ちだと「カリ城」は
1.アニメ映画作品として、すごく好き。
2.ルパンの性格も言動もルパンらしいと納得してる。
3.でも悟りきって老けこんだルパンは、個人的に趣味じゃない。
何より「清貧」というキーワードは「ルパン」には違和感がぬぐえない。
4.差し引き「作品」としては「大好き」だが
「ルパン」としては、あんまり好きじゃない。
そういうスタンスだったりします。
モンキーさんの感覚と似てるのかもしれません。
一番「カリ城」で嬉しかったのは、銭形の扱いだというとこも共通してるし。
このイラストでは、次元が一番原作に近いイメージの増田ルパンで、かなりツボだったりします。
しかし何といっても外せないポイントはクラリスの足ですね!
足フェチであることは間違いないモンキーさんなら、私も絶対描くだろうと思います(笑)
遠くに見えるカリオストロ・シャトーは
(原作だと、カリ城もこういうタイトルになりそう)
原作第1話に出てきた、帝東大学教授の大木博士別邸の、うっそうとした絵を思い出しました。
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