2006年「Cotton Fields」 2周年記念DF
2006年「Cotton Fields」 2周年記念DF
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りいさ(旧ハンドル:り〜さ)さんのサイト2周年記念のDFイラストです。うわぁ〜・・・ファーストシリーズのルパン達のムードばっちり出てますわ。この荒れ果てた何もない大地がいかにも旧ルパン(←脳内『なんにもない、なんにもない・・・♪』のギャートルズのEDが流れてる)
 
「きぜわしく移ろい行く町並みなど関係ないね」って感じで常に自分たちに相応しい世界をマイペースに生きている彼ら。木枯らしの吹いていそうな少し淋しい風景には沈む夕陽やチャーリー・コーセーの歌声や口笛もよく似合う。
 
「元々創造するというのは無国籍だろうがどんな時代だろうが世界だろうが全く自由設定でいいはずで、ルパン達は別に現実の世相に無理にあわせて、それに翻弄される必然性もないと思うがなあ」
 
と今年のテレスペを思い出しつつ考える(ワルサーP38が時代遅れだとか、ルパンが携帯を持っていないとか、今時紙に計画を描くのはアナクロだとか・・・キャラ性と作品世界のすれ違いを無視してごっちゃにしてないだろうか?)ルパン達が現代風にアレンジされてるならまだしも、本来のレギュラーの本質を無視した舞台設定をすることは脚本的にも演出的にも無理が多くて動かしにくくなる。だからゲストに比重が掛かったり、レギュラーが色物扱いになってしまうしかないんだろう、と思う。
 
それともうひとつこの絵で嬉しいのは、レギュラーが全員揃っても決して皆同じポーズや雰囲気ではなく、それぞれの人間性から滲み出た自然な表情や仕草、佇まいでいること。これもどうかすると今のルパン達は全員揃うと「5人お約束の決めポーズ」だったりして生活感ないんですが、たんに「並べて箔をつける」絵面の処理に過ぎないレギュラー達の様子をずっと見続けていると、こういう「人間らしい血の通ったルパン達」に再会出来るのが本当に嬉しく感じたりもするのです。誤解を避ける為にいえば、デザイン的な決めポーズそのものが悪いという意味じゃない。5人がもはや「生きている」人間であることが忘れられて「惰性で構図に配されてる事」が個人的には嫌なんです。
 
私は決して公式の悪口が言いたいわけじゃない。
ただ商売優先の萌えキャラ濫造に熱入れるだけじゃなくって(笑)ほんの少しでも「作品世界を創造すること自体を愛せる」若いアニメスタッフが将来の為にもいてくれたらいいと願う。「ルパン」に限らず、アニメーション全体の傾向に対して最近何となくそう思ってます。
 
PAST INDEX FUTURE