マツヒロさんのイラスト「オレンジのタイツ」です。絵そのものはだいぶ前にオエビで描いて頂いてたものですが
「これはルパンという以前にアートだ!」
と、例によってアール・デコ好き心をいたく刺激されてしまい、何度も飽かず眺めておりました(デコデコとしつこいと思われても仕方ないですが、己のツボなのよ〜^^;)
それに加えて池本さんから
「マツヒロさんがオエビに投稿するのはハレー彗星並みに珍しいこと」
というお話も頂きまして、そんな滅多に観られないものならばと、今回博物館に隕石を収めるような気持ちで飾らせて頂いたというわけです(笑)
オエビのコメントでも書きましたが白の抜き色が実に冴え冴えとして美しい。そしてこの大胆な構図はロートレックの世界を彷彿。アール・デコ、アール・ヌーボー、浮世絵、その辺りの絵が好きな私にはたまりません。でも、そういや原作初期のモンキーさんの構図というのも、足首からあおった独特のショットがこれらの世界と共通する美意識があったように思います。初めて旧原作見た時はそのアングルは強烈な印象だったもんなあ。人をはっとさせるような鮮やかな構図はそれだけで人目を惹いて心に残ります。(例えばこちらのように必ずしも顔を描かなくても)
しかし今は、ご贔屓アニメキャラの表情が大きく変化して崩れたり、見えなかったりしただけでファンが抗議する、という風潮があるそうです。そういう話を聞くとちょっと切なくなってしまいます。個人的には絵そのものの良さを愛でるようになれば、もっと作品世界は豊かになるのではないかとも思うのです。
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