ファースト・OPカットの次元を模写アレンジ。
それにしてもファーストの最初のOPは気合が入っています。
次から次へとビシバシにショットを「決めて」くれて、一瞬たりとも目が離せない。
これ程の濃密な画面と動きを、ほんの一瞬だけしか映さないというのも随分贅沢。
管理人の子供の頃は、ビデオも持ってる人は世間にも少なく、
旧ルパンの画像出版物の流通もまずなかったもんですから
それこそ、その「一瞬」を目に焼き付けようと画面に喰らい付くようにこのOPを観ていたものです。
個人的には「ルパン」のOPで好きな「絵」は「新ルパン第4」とこの「旧ルパン第1」。
世界は全く違うけど、両者の鮮やかなショットの移り変わりには共通した粋を感じます。
旧ルといえば短期間でクルクルOPを更新してることでも有名。私は子供の頃
「こんなに短期間に変えてくれるなんて随分サービス精神旺盛だな。
変化があって飽きないし、バラエティも豊かで楽しい。
貴重な設定用フィルムまで見せてくれるなんて
(当時、何となくパイロットフィルムのスタンスは嗅ぎ取っていた)
試みも個性的」
と嬉しくなっておりました。が、実はそれは
視聴率苦戦によるテレビ局の「あがき」「もがき」だったのではないか
と気づいたのはずっと後の事^^;
「絵」的には他のOPがパイロットフィルムや本編の流用オンリーだということに
「手抜きと継ぎはぎ感」もあるのは確か。
なのに、けっこう楽しく見えてしまうのは、ひとえに
「動きやショットのつなぎの上手さ」
「音楽や効果音との相乗効果」
「声優さんと台詞内容の魅力」
などもあるのかもしれないと思っています。
あとは各々が1回〜数回しか使用されてないという物珍しさなどが
「急ごしらえ」の欠点をカバーしてるように思います。
旧ルの次元はこういった色の服を着てる訳ではないです。
資料を観たら画面全体にオレンジ系セピアを被せてあって
そのイメージで塗ってみたら意外にも似合ってたので、
面白がってその雰囲気で仕上げたものです。
銃は資料を観ても構造がよく掴めなかったので面相でごまかしてみました;
判らないのに下手にリアルに描くよりいいかと思って。
意外と難しかったのは「毛」。ランダムに生やさないと不自然に見えますな。
私はきっちりした硬い線の絵が自分にない個性で憧れたりもするのですが
旧ル第1OPの次元の場合は男くさく、
やや荒っぽい力強さがある方が「らしい」かなというのもあったので
若干、荒めの筆跡を残しながら描いてみました。
06/2/18
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